東本願寺さんの様式

2012年03月17日

御影堂で集中

御影堂門

 明日の講演原稿に集中できない。
 で、思いついたのがお向かいの東本願寺さん御影堂へ行ってみよう。


龍の水口と御影堂

 お聖人に"集中!集中!!"と励まされそう。
 1時間もいるとずいぶん冷え込んでしまいます。


集中できる御影堂

 御影堂にはずいぶん東アジアの人が多い
 なかにこんな礼拝をする人がいたのです。

 佛門禮儀
 
 御開山も驚いておられることでしょう。


 おかげさまでなんとか原稿が出来上がりました。
 ありがとうございました。

 南無阿弥陀仏 合掌


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2012年02月23日

自然が主体の御影堂

120223今朝の御影堂

 今朝の御影堂、雨…
 遠くからも親鸞お聖人が鮮明に見えます。合掌


120223御影堂門から小堀本店

 御影堂門から見た小堀本店です。
 東本願寺さんが遊び場だった小さい頃がなつかしい。



 朝陽が畳を照らす。
 そしてその畳が御開山を照らす。

 近代建築は人間が主体であるが
 伝統建築は自然が主体ってこと

 考えられないほどうまくできている。

 呉善花(おそんふぁ)さんの「日本人ってなんですか?」

 鍛冶師は鉄は生き物だという。
 陶工は土は生き物だという。
 塗師は漆は生き物だという。

 職人さんはみなそういう。
 きっと「自然生命の声を聞く能力」をもっているんだと思うんです。

 私たちがつくる仏具もいのちある材料を使ってる。

 御影堂で光る親鸞お聖人…
 人間が自然と融けあって生きていた時代だからこそ生まれたにちがいない。

 南無阿弥陀仏



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2012年02月18日

白い賀茂川と東本願寺さん

賀茂川3

賀茂川2

賀茂川1

 腰痛がだいぶんよくなって久々のウォーキング

 6時半、雪の賀茂川

 静かです。



120218東本願寺さん3

120218東本願寺さん2

120218東本願寺さん1

 そして出社…

 8時半頃、本店4Fからの東本願寺さん

 御影堂屋根がきれいに雪化粧

 青空が広がってきました。

 残しておきたい画像です。


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2011年11月22日

真宗本廟報恩講お斎お手伝い

真宗本廟お斎接待と配膳

 真宗本廟お斎のお手伝いでした。

 羽織・袴・白足袋を着て先ずは桜下亭で各派本山代香のご接待。


大量のお斎 膳

 紋菓→抹茶→煎茶の出し方をお教えいただきます。

 そして、一の膳→酒→二の膳→煎茶→二の膳のお包み

 作法が身についてない私にはたいへん勉強になってありがたいことです。

 その後、大寝殿で一般ご来賓配膳のお手伝いでした。

お斎の膳

 お膳の後片付けが終わりようやく私たちもお斎をいただきました。

真宗本廟報恩講お斎献立

 献立です。


 朱うるしのお膳は1895年御影堂阿弥陀堂再建の後に調整されたと記してあります。

 100年以上使われているということ…

 やはりうるしは堅牢で長持ちする。

 今回の報恩講で3千食のお斎が用意されてるそうです。

 全国からこれまでにどれだけ大勢のご門徒がこのお膳でいただかれたことでしょう。

 コツコツ音をたてないようていねいに…

 そして厳粛にいただきました。

 ありがとうございました。

 *昨年のブログはこちらです。

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2011年11月18日

ご本山 視点を変えて

東本願寺さん御影堂門

東本願寺さん御影堂

東本願寺さん御影堂 後拝の幕

東本願寺さ 五色幕


 東本願寺さんご法要前の様子をフェイスブックに載せると

 後拝の幕をご熱心にご覧になられるご住職様がいらっしゃる。

 異なる視点で、いろいろな見方があるものです。

 で、お昼休みに撮った幕の写真をブログに載せてお伝えさせてもらいます。

 ご覧いただければ嬉しく思います。


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2011年08月12日

ゼアズ・ア・プレイス(There's A Place)

東本願寺さんの蓮

東本願寺さんの蓮

東本願寺さんの蓮

 こころを強くしたいときはお向かいの東本願寺さんへ行きます。

 ・斎藤一人さん「困るときは学ぶとき」

 ・青木新門さん「大悲を経験すると大喜に出会える」

 ・尊敬する経営の先生「人間は傷ついた数だけ強くなる」

 揺れる心が安定できる。

 厳しくてもチャレンジできる今の状況に感謝したくなってくる。



 東本願寺さん南側のお堀…

 今年も、誰もいない裏舞台で見事に咲いている。

 心が穏やかになれる場所、

 意外な穴場です。



 There's A Place

 There is a place where I can go
 When I feel low, when I feel blue
 And it's my mind
 And there's no time
 When I'm alone
 
 Written by John Lennon

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2011年03月11日

御遠忌法要準備

総会所の定紋


 東本願寺さん近くの総会所に門扉に設置させていただいた定紋です。

 質の高い仕上がりです。

 東本願寺さんの方向から、迫力のある音楽が聞こえてきます。

 アメージンググレース…

 当社創業と同じ1775年から伝わる歌です。

 リハーサルなのでしょうか。

 響流十方…、

 真実の音は世界に広がる。

 音に反応しやすい私はすぐに響いてしまう。


 ご本山内や周辺では着々と御遠忌法要の準備が進められています。

 準備が進められていることが一歩一歩お浄土に近づく厳粛な気持ちにさせてもらえるということなのです。

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2010年11月25日

真宗本廟お斎(とき)

鈴木君代さんがアナウンス担当


 真宗本廟報恩講、お斎です。

 本山御用達業者の保信会が配膳サービスをします。

 準備室に入るとなんやらにぎやかな声!

 オー、やっぱり鈴木君代さん。

 進行役、ご苦労様でした。

 勤務中ですから!というところをムリをお願いして記念撮影。


お膳300人分


 用意されたのは300膳

 配膳の所作、お給仕の作法をお教えいただいてたいへん勉強になりました。


東本願寺大寝殿でお斎


 会場の大寝殿(おおしんでん)
 
 ここに20人ほどのお世話役が250人分の配膳お給仕をします。

 厳粛な気持ちを味あわせてもらいました。


 以前から一度来たかったのですが、今回息子に代わってもらっていい経験をさせてもらいました。

 終了後にいただいたお斎の味が格別‥、

 ついつい日本酒が進んでしまい失礼しました。

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2009年07月18日

御影堂

壮大な御影堂屋根素屋根は阿弥陀堂へ









 東本願寺さん御影堂が立派に完成。

 素屋根が阿弥陀堂へスライドした直後には、

 工事のほこりを払うかのように初雨がふりました。

 堂内に親鸞お聖人の御真影がなくても、

 自然と手が合わさります。

 今日も、御影堂正面に立つ。

 目に入るのは人間技とは思えない圧倒的な巨大美。

 感動!

 多くの人がおし黙ってこの光景に心奪われている。

 目の前に広がる壮大な屋根。

 それほど信仰心がない人も、

 この場に立つだけで、厳粛な気持ちになれる。

 日本人の心の奥深くに潜在する仏教の思想が蘇る。

 あらためて荘厳美の大切さを味わいました。

The big lotus東本願寺お堀の蓮










 東本願寺さんへ、ぜひ行ってください。

 そして、ご本山南側に咲く蓮の花‥

 おおらかになれます。

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2009年05月16日

東本願寺さん素屋根スライド

御影堂の縁親鸞聖人御真影御厨子









 御厨子のご修復も完成‥

 親鸞聖人御真影はご安置されていませんが、自然と手が合わさります。

 御影堂の縁では、工事中の騒々しさが消え、木のぬくもりがよみがえります。

阿弥陀堂素屋根の準備小堀本店屋上から御影堂









 一方、阿弥陀堂‥

 御影堂からの素屋根スライドの準備が進められています。

 右は、5月14日小堀本店屋上から見た写真です。

 素屋根スライドセレモニー(阿弥陀堂素屋根牽引式)は7月16日(木)

 小堀本店屋上のインターネットカメラもご覧ください。


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2007年05月13日

息吹く納骨壇市場

西本願寺無量寿堂さんへおまいり守衛所 明日、父が亡くなって10年目の命日、西大谷本廟無量寿堂の納骨壇におまいり。




納骨壇お仏壇父の納骨壇に合掌
 1960年代、西本願寺様無量寿堂新築の計画で、アルミを主材料にした納骨壇の提案をした父。
 
 アルミ製納骨壇市場の幕開けで、納骨壇市場そのものを創造する結果となった。

 その後、1990年代にはスチール製納骨壇、そして2002年には天然石製納骨壇を開発した。

 人類が石器などの道具を使用し始めたのは数十万年前。

  ◆5万年前 石器時代の石
  ↓
  ◆5千年前 鉄器文化  
  ↓
  ◆50年前  アルミサッシの普及(アルミニュウムの製造は1825年から)

 わが社の納骨壇開発の歴史は、素材の歴史とは逆流‥

  ◆アルミ→◆スチール→◆ストーン の原点回帰。

 当時、納骨壇の製品開発に情熱を注いでくださった職人さんも亡くなられ寂しかぎり。

 父とこの職人さんの二人が創った納骨壇。

 求める理由は、当時の「墓地不足」から今の「墓守不在の社会に。

 理由が違っても市場は今も息吹く。

 先代の熱い思いは、日本唯一の納骨壇生産部門がある仏壇仏具店として、今も京仏具工房で稼動する。

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2006年12月22日

東西本願寺さん建築細部意匠

1-お西御影堂.jpg 2006年8月から西本願寺さんの素屋根解体工事が進められています。

 ようやく瓦の葺き替えが完成した御影堂の全景を見ることができ、あらためて壮大な姿に引き込まれてしまいます。

 東西ご本山の御影堂・阿弥陀堂の両堂がそろって姿を見せるのももう少しです。

 今日は、御本山阿弥陀堂の虹梁・木鼻・桁隠を比較してみました。


2-お西阿弥陀堂後拝の虹梁3-お東阿弥陀堂後拝の虹梁





 阿弥陀堂正面の後拝柱の上部に架かる虹梁‥、東西の様式の違いはだれもの目にも明らかです。
 お西の虹梁(写真左)には牡丹の花と唐草模様の彫刻が入りますが、お東(写真右)は彫刻はまったく施されてません。

4-お西阿弥陀堂後拝の木鼻5-お東阿弥陀堂後拝の木鼻



 

 左がお西、右がお東です。後拝柱の両側に突出する木鼻は、東西とも象鼻の彫刻が入っています。彫刻模様は異なりますが様式そのものにおおきな違いが感じられません。

6-お西阿弥陀堂後拝の桁隠7-お東阿弥陀堂後拝の桁隠





 後拝脇破風の桁隠(懸魚)です。お東の懸魚(写真右)はお仏具(御宮殿)にもこの様式が取り入れられています。お東の方が派手さがありません。

 両御本山の阿弥陀堂‥、細部の様式は共に威厳を誇る派手さはなく謙虚な美を感じます。どちらかといえば、お東の方が一層奥ゆかしさがあり魅力を感じます。

 聖徳太子の和の精神の如く、それぞれの部材が立場をわきまえるかのように謙虚に存在しているのです。 

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2006年12月15日

東本願寺さん細部意匠 - 面(めん)

1-几帳面のサンプル2-唐戸面のサンプル





 柱や貫などの角(かど)を削ることを「面取り(めんとり)」といいます。
 角(かど)はキズがつきやすいですのでその防止のために削ります。
 装飾的な細工が加わり、寺院建築にはいろいろな面のカタチがあります。
 東本願寺さんには、「几帳面(きちょうめん)」や「唐戸面(からとめん)」が、建築柱・壇の框(かまち)・お仏具などの随処にみられます。

3-阿弥陀堂後拝柱の面4-御影堂門扉の面





 左の阿弥陀堂の後拝柱(ごはいはしら)は、柱の几帳面が石と一体となって柔らかな線を表現しています。右の御影堂門の扉も、重厚な門が面によってやわらぎます。


 お内陣やお仏具‥、同じ部分でも宗派に根ざした普遍的な特長があります。
 小堀本店3階にあるお寺さん内部のモデルルームでは、その細部をお伝えしています。
5-小堀本店、お東のモデルルーム6-お東の御須弥壇(おしみだん)





◆真宗大谷派(東本願寺)のお内陣と須弥壇(しみだん)です。

7-小堀本店、お西のモデルルーム8-お西の御須弥壇(おしみだん)





◆浄土真宗本願寺派(西本願寺)のお内陣と須弥壇(しみだん)です。

9-小堀京仏具工房資料室の面見本 小堀京仏具工房の資料館では、数々の面のサンプルを展示しています。
 几帳面は、室内の仕切り調度品「几帳」の柱に使われていた面です。
 手間のかかる伝統的な意匠をていねいに加工したことから、

 几帳面=細かいところまで、物事をきちんと行うさま。決まりや約束にかなうように正確に処理するさま。「―な性格」「時間を―に守る」

 と辞書にあります。

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2006年12月10日

東本願寺さん細部意匠 - 木鼻(きばな)

 貫(ぬき)や虹梁が柱を突き抜けた先端にあるのが木鼻(きばな)です。

 屋根破風の先端にも木鼻がつきます。

 鎌倉時代の様式は質素で控えめな渦を巻く線様が入るだけのものでした。

 桃山時代になると武将の威厳を誇示するかのような派手な様式になってしまったのです。

 象・獅子・獏(ばく)・龍などの彫刻が付けられ、象鼻・獅子鼻などの意匠から木鼻と呼ばれます。

1-御影堂門の木鼻2-小堀仏具の宮殿(くうでん)木鼻





 左は東本願寺さん御影堂門の木鼻、右は小堀仏具の御宮殿(ごくうでん)。

 お西の仏具にはこの部分に彫刻が入りますがお東はいたって控えめ。

3-わが社の天才職人が絶賛の建築木鼻4-小堀仏具宮殿(くうでん)屋根先の木鼻





 左はわが社の天才職人usiroda氏が絶賛する木鼻‥、どこかのお寺様からいただいた古材だそうです。

 彼は、“歴史に残る逸品の修復をするときが勉強するチャンス”といい‥、師匠に
教わるのでもなく、自主的に技術を高めてきた問題意識の高さにアタマガ下がります。


5-東本願寺さん阿弥陀堂門の木鼻 東本願寺さんもこの写真のように阿弥陀堂門に付く木鼻には彫刻が入っていますが例外的です。

 ほとんどの木鼻は、親鸞お聖人ご在世の頃の質素な意匠が普遍的な特長なのです。

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2006年12月06日

大谷祖廟さん 地味がいい

061206大谷祖廟御本堂

















 今日は親鸞聖人の墓所 大谷祖廟さんで、ご本山出入業者の報恩講です。

 わたくしたちは、細部意匠は御本山様式の再現に力を入れますが、間取りや全体バランスは大谷祖廟さんの御本堂を参考にさせてもらいます。

 御本山はもちろん立派なんですがあまりにも大きすぎますので‥


 大谷祖廟さんは明治期に再建されましたが、部分的に江戸時代の様式が残されています。
061206破風の懸魚 ◇屋根破風(はふう)の懸魚(げぎょ)
 御本山と同様、斜めの破風から垂れ下がりますが、下部の蕨手(わらびて)はきちんと水平を維持しています。



061206後拝の懸魚 ◇後拝(ごはい)の懸魚(げぎょ)
 鳳凰の彫刻、それも立体的‥、まるっぽホウオーってカンジ




 これらの彫刻が入った懸魚がどうも気になって。

 家康の偉業をたたえる廟建築、彫刻でいっぱいの日光東照宮をイメージしてしまう。

 陽明門なんて、すべての建築部材が主役になろうと競ってるみたい!

 派手、威圧的!

 音楽で言えばギンギンのヘビメタ

 好きになれないんですね〜

 やっぱり落ち着きのある控えめな意匠が自然です。

 でも大谷祖廟さん、懸魚以外にはよけいな彫刻が入ってないんです。

 こころ静かに自然と手があわさります。

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2006年11月14日

東本願寺さん細部意匠 - 棟(むね)

仝羆篤果腓療△茶所の棟





仝羆篤果腓療錙          ´△茶所の棟

参拝接待所の棟ぐぬ鐶貌果腓療





参拝接待所の棟         ぐぬ鐶貌果腓療


 私たちがお寺様を探すときの目印が大きなお屋根‥

 その一番高いところにあるのが「棟」と「鬼瓦」です。

 ご本山にある多くの建造物‥、

 「棟」「鬼瓦」にも普遍的な特長があります。

 「棟」の両側には一体となった「鬼瓦」が緩やかな曲線で上方へ向き優雅な美を現しています。

 これらすべての鬼瓦には、三つの丸瓦が大空へ向いて付き力強さを表現しています。


ゾ堀御宮殿の棟小堀御宮殿の鬼瓦





ゾ堀御宮殿の棟         小堀御宮殿の鬼瓦

 私たちが作るお仏具「御宮殿(ごくうでん)」につく「棟」「鬼瓦」にも、この普遍的な特長をご宗派の様式としてを守り続けています。

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2006年11月09日

東本願寺さん細部意匠 - 虹梁(こうりょう)

^ぬ鐶貌暇迷Δ瞭梁御影堂門の虹梁





 虹梁は屋根の荷を受ける梁(はり)の役割で力強さが求められます。

 中央部を弓状に反り上げる意匠によって、上からの重量に押しつぶされない力強さを上品に現します。

 下部に彫られたグラデーションがかかったような平行線の『眉(まゆ)』、両側の流れるような『若葉』の彫刻模様は繊細で、堅いけやき材をなんともいえない柔らかな美に変貌してくれます。

手水屋の虹梁い茶所の虹梁





 ご本山の阿弥陀堂(あみだどう)、御影堂(ごえいどう)他、両堂山門、鐘楼堂(しょうろうどう)、お茶所、手水屋など多くの建築物につく虹梁‥、そこには一定の法則的な特長があります。

 繊細な若葉の流線美をさまたげるような波模様や菊模様のよけいな彫刻は一切ありません。

 何でもかんでも飾り物で着飾る低俗なファッションとは正反対です。

 美とはシンプル‥、ひかえめな虹梁が謙虚に個性を主張します。

ゾ堀御宮殿の虹梁工房保管中高田派の虹梁





 虹梁の細部様式は私たちが創る御宮殿の部材にも守り続けています。

 写真左は、弊社の天才木地職人後田氏製作の虹梁。

 右は、後田氏が絶賛する小堀京仏具工房に保管中の高田派虹梁です。

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2006年11月05日

東本願寺さん細部意匠 - 桁隠(けたかくし)

桁隠し 御影堂門北側桁隠し 阿弥陀堂後拝上 






 ご本山には、阿弥陀堂(あみだどう)、御影堂(ごえいどう)、山門(さんもん)、鐘楼堂(しょうろうどう)など多くの素晴らしい建造物があります。

 多くの職人さんが後世に自分の技を残そうと強い思いに駆り立てられたことでしょう。

 しかし、過激な表現はなくいたって穏健です。

 彫刻を施す場面はたくさんありますがひかえめな、『がまんの美』です。

 奔放に技が発揮された部材による組み立てではありません。

 主役脇役がきちんと統制されているかのようです。

 オーケストラの指揮者が、身体を縮めて音量をおさせておさえて・・・

 当時の棟梁がそんな秩序を大切にしたのでしょう。

 若い頃、ロックバンドをやっていた頃を思い出します。

 み〜んな、他のメンバーの音よりもボリュームを上げる。

 「音楽」と思い込んでいるのは自分達だけ、実は「騒音」を作り出していたのでした。

 写真は、阿弥陀堂と御影堂門脇の「桁隠(けたかくし)」

 屋根の桁(けた)を隠す部材です。

 斜めの位置に取り付けられ、バランスを作り出すのがとても難しい部材です。

 斜面から垂れ下がっても下半分では水平を保ち、きちんと左右が対称になっています。

 ハート型でくり抜かれた猪目(いのめ)、内巻きの蕨手(わらびて)・・

 複数の建造物、さらには私たちが作るお仏具にも原則的な線様として使われ、宗派に根ざした様式として守り続けられているのです。

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