2015年11月09日

京仏具とディズニー-2

6-150327素材を生かす職人技

 常々私が申し上げていることです。ブログにも何回か書いています。

 「京仏具」は「ディズニー」と同じです。

 ディズニーは細部にまでこだわり、見えないところにまで手が入れてあります。

 シンデレラ城の窓は上に行くほど少しずつ小さくなっている。馬の杭は徹底して磨かれている。

 足が悪かったルーズベルト大統領の蝋人形には、ズボンの下に足を保護する器具が着いています。

 誰も気づかないと思うのですが…

 ところが10人中1人位、ズボンめくり上げて見ようとする人がいます。足を保護する器具が着いているのを発見して驚き感動するのです。

 ディズニーには行く度にこういった細部の発見があることでリピーターを増やしてるそうです。

 ディズニーの3分の2がリピーター、生涯顧客化を実現しています。


 私たちが作る仏壇仏具…、その良さを発見してもらうのは納入後です。

 “そんな見えにくいところに手を入れるなんてコストのムダ!”という人もいます。

 もちろんそういう考え方もあるでしょう。しかし、日本人は細部への関心が極めて強い遺伝子を持っているのです。

 呉善花さんがおっしゃってます。最近の遺伝子研究によると、神経の細かさに対応する遺伝子はアメリカ白人が60数パーセントに対し日本人が90数パーセント保有。
 

 仏壇仏具を納入して10年後、法要のお手入れをされているときに…

 “こんな見えにくいところまで塗ってある!”
 “こんな隅にもきれいに金箔が押してある!”

 と見つけてもらえることがあります。ディズニーのオドロキと同じです。

 感動すると誰かに言いたくなる。そして、口コミが広がるのです。


 納入して5年後、10年後、20年後…、

 「不良」の発覚ではなく「良」の発見! が繰り返される。

 物事に対する細やかな視線をもっている日本人は、必ず発見してくれる。

 京仏具小堀が考える独自の高品質とは何か?

 その一つが見えにくいところにこだわるということです。

 いのちある材料でできたお仏具に手を合わす人々が、時には生きる力を感じてもらえることがある。

 木地師は、「木に生がある」といいます。くせのある木、あばれる木…、鋭い感覚で木の性格を見抜いて適材適所に使い分けます。乾燥中の木が、まるであかちゃんのようなきれいな肌の仏具に生まれ変わります。

 塗師もまた「うるしは生きている」といいます。湿度や温度で、ゆっくり乾いていたうるしが急に早く乾いたりします。まるでうるしを扱う塗師の技量を試しているかのようです。


151110ディズニー七つの法則

 ディズニーではすべての従業員(キャスト)が、「顧客担当」と書いた名刺を持っている。

 この名刺が欲しく、関東出張の際に名刺交換をしにディズニーへ行きました。20年位前のことだったと思います。

 お願いすると責任者が出てきてくれました。

 いよいよ名刺交換…

 ところが、「顧客担当」とは書かれていない。

 後で調べて返事をしますということで、たぶんムリなんだろうと思いながら帰路についたのですが…

 電話がかかってきたのです。

 "確かに本に書いてありました。その名刺のお話は実はアメリカのディズーのことなんです。"

 実際に調べてくれて電話をくれたのです。

 まさかという思いだったのでさすがディズニー!と、驚きと感動の出来事でした。


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