2014年08月02日

商店の精神を伝承する

1-東京都港区のお寺様
 大都会の中にある木造建築のお寺さんです。昭和33年、高さ333メートルの東京タワーが完成の年に再建されました。コンクリートのビルに囲まれた中で一際目立つ木の温もりに、海外からの訪日客もふら〜っと訪れるそうです。人や鳥、動物をも集まる力があるようです。

 東京メトロ日比谷線神谷町から徒歩数分、一歩境内に入ると緑に囲まれた浄らかなお浄土…。殺伐とした都心にいることを忘れてしまいます。



2-東京都港区のお寺様
 「信は荘厳なり」、伝統技術の粋を結集したお荘厳です。

 仏具を飾る…
 お花をお供えして灯心を灯す…
 おろうそくを立て香炭に火をつける…

 お荘厳を整えているときは、どんどん如来様に近づいていくかのようです。そしてすべてが整ったとき、厳粛な気持ちが頂点になります。お念仏の救いの尊さを味あわせてもらい自然と手が合わさります。南無阿弥陀仏 合掌



3-東京都港区のお寺様
 父は昭和23年9月シベリアから復員しました。生死をさまよう人間の極限状態の体験が、その後の経営精神の支えとなりました。

 店は、商品もお客様も資金もない廃業状態…、父は周囲の猛反対を押し切って東京へ出張に出向きました。元旦の夜明け前のことでした。

 ところがご注文はありません。しかしもう一度訪問すればきっとご注文をいただける…、そんな確信があったのです。そんな商店再スタートのきっかけを戴いたのがここ港区の専光寺様です。初めてのご注文が写真の御台座後光です。


 先日訪問の際にご住職様からたいへんありがたい当時の貴重なお話を戴きました。

 境内に真っ直ぐに背筋を延ばした男性が立っている。当時高校生だったご住職様は、その姿勢に復員してきた人だと直感したそうです。

 “京都からきました仏具店の小堀です。シベリアから帰ってまいりました”と挨拶…、新橋から徒歩で来たのです。ビジネスを超えた関係性の始まりです。

 その後も戦友のお西のお寺さんで寝食をお世話になり、自転車で都内の大谷派寺院を訪問。毎月2週間の東京出張を10年以上続けました。

 商店復興のチャンスをいただいたおかげさまで現在の当社があります。今もなお世代を超えたご縁に恩義を感じ、感謝の心を次代につないでいく…、これも私の重要な役目です。
 
 2011年12月16日「小堀東京店ものがたり」、先人の商道心をブログにも残しておきたい。
 


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