2011年12月10日

川端道喜、商店の原点を学ぶ

川端道喜の水仙粽

川端道喜の水仙ちまき


 自宅近くにある、川端道喜の粽(ちまき)です。

 包み紙の中に御粽司十六代 川端道喜伸政記の由来記が入っていました。

 京都市から文化財の登録を受けた道喜の古文書は、室町時代後期から五百年間に及ぶ貴重な商人史料です。

 初代道喜の時代は戦乱が続いた後で、宮中でさえも日々の御召し上がり物に事欠いていました。

 もちろん自分たちも食べる物が不足しています。

 それでも道喜は、世話になったということからご注文の宮中御用品とは別に毎日供御を献上し続けました。

 そして苦難の時代が済んでもなお、「御朝物」と呼ばれる餅を六個づつ三重の木箱に入れ、毎朝お届けしたそうです。

 餅は食されなくなっても苦しい時を偲ぶ朝食前の儀式、「朝餉(あさげ)の儀」として三百五十有余年、買い続けたのです。

 「御朝物」は、遷都の明治二年三月七日明治天皇東行の前日まで献上されました。

 御所建礼門の東に歴代道喜が出入りしていた「道喜門」があるそうです。

 今度見に行きます。




 五百年もの間、買い手と売り手が協力しあってきた。

 苦しいときに助け合ってきた。

 宮中と川端道喜の関係性に商業の原点、日本人の精神を感じます。
 



 放送作家 小山薫堂さんの「安さだけで買うな」

 「企業と消費者は助け合うもの‥」が思い浮かぶ。

 ・お金は欲しいものを手にいれるだけでなく、応援したい企業や商店、造り手に拍手を送るために使う‥
 ・高くても幸せな気持ちになるといった付加価値があればいい‥
 ・生産者に圧力をかけた結果の安さなら買うのをやめたほうがいい‥

 


 わが社ではそろそろ次年度の経営計画を考える時期です。

 一年に一度くらいは、商店の原点を見つめ直すのも大切です。

 私たちは今、いったい何のためにこの仕事をしているのか?

 困っている人をしあわせにできているだろうか?

 地域に会社が協力できることがないか探しているだろうか?

 こどもたちに、何か大切なことを残しているだろうか?



 川端道喜の粽は決して安くはない。高級品です。

 それでもこの歴史を知ると…

 応援したくなる。

 大きな拍手を送りたくなる。

 そんな思いで買い求め、こころ深く味わせてもらいました。

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